雑記帳

私、渋谷次郎が調べたことや考えたことを書き留めておくためのブログです。

クリスマスの街で子どもとはぐれるの巻

クリスマスイブの午後、小五の子どもを連れ一駅電車に乗って、サッカーシューズを買いに行った。ところが買い物客であふれる街で、子どもとハグれてしてまう失態劇。

そもそもの誤りは、子どものプレゼントから先に買ったこと。
はじめてシューズを買ってもらったのだから、すぐに家に帰って履いてみたいのは人情だ。しかし、おいらはママへのプレゼントも見つけなければならない…。

人気の小物屋に行き、品定めを始めたもののどうも落ち着かず…、買えない。ついに押し切られ駅まで戻りはじめたものの、左右のショーウィンドウに気を取られる。さっと飛び込んでそれなりなモノなら買えるんじゃないか。まだ可能性はある。ほら、どこの店も品定めをしている男女であふれているじゃないか。そこにちょっと割り込めばいいんだ。
上手くやれ! おいら。

歩道に飛び出したアクセサリーのワゴンに人だかり。「全品1,050円」の札に思わず惹かれる。ちょっとのぞきこんで見ただけなのに事態は暗転。
連れがいない!

恥をしのんで大声で何度か名前を呼んでみたが、やはり返事なし。
落ちつけ! おいら。
一般に、こういうときは動くべきではない。

財布を持っていないはずだから、電車に乗って帰ることはできない。だれかに電話を借りて、おいらのケータイを鳴らすことだってできる。さあ、歩いた道を戻って来い。
しかし、そのまま15分が過ぎた。ちょっとヤバイ。

このまま駅まで歩いてみよう。途中、駅前の交番にも寄ってみたがだめだった。焦ってはいけない。喫煙所で一本吸った。

駅の階段を上がり改札口が見えたところで、先に見つけたのはヤツの方。ニカっと笑って手を振っていた。ホッとしながら急いで歩み寄ると、大粒の涙。ニカっとした顔のままヒクヒク…。いくつもの涙が頬を伝って止まらない。

おーっ。久しぶりに可愛いじゃないか。もうママのプレゼントなんかもうどうでもいい。パフェをおごっちゃうから、涙を拭こう。そうかぁ。お前も動かなかったのか。偉かったな。ママだって、何があったか話せばきっと怒らないさ。コーヒーも飲みたいし、お互い得しちゃおうぜ。

過去のX-masネタ
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