雑記帳

私、渋谷次郎が調べたことや考えたことを書き留めておくためのブログです。

COVID19の対策や経済的な変動に伴う保育園を考えてみた/要望項目の案の案

都心への通勤者も少なくない地元さいたま市では、小中学校および市立高校の休校が、ゴールデンウィーク明けの5月6日まで延期が市教委により発表されています。他方で、保育園は依然として保育を続けています。都内はもちろん県内の職場も、感染対策やら経済的な落ち込みなどにより、自身の職場も急速な変化しているし、今後の不安を抱えています。

そんな中、4月入所の保護者、とくに育児休暇からの復帰を前提にしている保護者から始まった議論は、広く在園中の保護者を巻き込み、私が幹事となっている掲示板上で議論が行われています。その議論に目を通しながら、市への要望を出すとすればどのようなものが良いか考えてみたので、ドラフト的なものではあるが公表してみようと思います。議論を深め、きちんとした備えに迎え貢献できたらという一心です。

えいやっと!

 

さいたま市保育園保護者連絡会・掲示板より「コロナの影響と4月入園」スレッド
http://saihoren.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=8002308

■要望書案

東京都に隣接する埼玉県内では、COVID19の感染抑制に向けた各種の対策や経済の縮小に備える必要があり、保育園や利用世帯もその対応に追われています。そこで以下の項目を要望いたします。

 

  (通園児の固定) 

  1. 可能な限りの家庭保育を保護者世帯に要請しながらも、保育所の利用児童や入園審査は令和2年4月1日現在の状態で、事態が収束するまで登園当面のあいだ固定すること。

    (保護者世帯による登園判断)

  2. 登園するかしないか、登園を控える場合はいつ登園を再開するかについては、もっぱら保護者自身の意向で判断されること。なお、発症や感染の個別・具体的な可能性が認められる場合はこの限りではない。また園による登園中止の要請を排除するものでもない。

    (民間認可園への助成継続)

  3. 民間認可園に対しては、4月1日現在の状態で、全園児が登園し全職員が出勤しているものとして助成を継続すること。

    (定期保育による新規受入)

  4. 新規に保育の利用を希望する世帯の入所調整については、事態の終結までの定期保育として受け入れを可能とすること。この場合、調整指数と緊急度、および当該園の状況から、各園園長が判断をし、市がこの判断を確認すること。

    (民間認可園への助成継続)

  5. 医療および保育・介護関連、あるいは流通業等、感染対策が必要な時期にも欠かせない社会的インフラの維持に関連する仕事に従事者のいる世帯の児童には、特別な配慮をすること。また、上記の世帯の児童に対する差別の抑制に努め、登園の忌避はしないこと。

    (非常時対応の終期)

  6. 事態が終息に向かい、上記のような非常時対応を解除する場合、市は2か月以上の時間的余裕をもってあらかじめ宣言すること。

    (保護者負担金の検討)

  7. 市や園の要請に沿いながら登園を休んだ期間の保育料の減免、今後に検討し状況にふさわしい結論を出すこと。

 

PS. 項目4に出てくる「定期保育」とは、開園当初の4歳児や5歳児の枠に1歳児を2年間限定で受け入れることがあり、これをさいたま市では「定期保育」と呼んでいるので、それに準じてねという意味です。期限後に調整用の指数に加点があります。


PS2. とはいえやはり新規の受け入れのイメージがうまく描けていませんね。せっかく復職が決まっているのにまだ保育園を探している方も少なくないし、こういうときに代打保育士などインフラ系の就職があれば受け入れられるといいかなあと思ったり、とはいえ、いわゆる「3密」を防ごうというときに、調整指数だけで機械的に判断していいものか? そもそも、あと何人入れられるというのは、退所者が出にくくなるこの要望の中で、誰が判断できるのかというところが問題です。いちばん現場の近くにいる園長かなとも思うのですが…。

 

PS3. 市役所でなくハロワ管轄の育児休業手当の延長を求める声もあります。要望に盛り込むとすれば、「市の交付する登園自粛の要請文の提出をもって、育児休業手当の延長的な給付を行うよう市長は厚労大臣および政府に求めよ」かな。いったん落としておきます。