雑記帳

私、渋谷次郎が調べたことや考えたことを書き留めておくためのブログです。

大切だけど、ちょっと難解、だいぶグレイ:保育所における感染症対策ガイドライン 2012年11月改定版

【資料】保育所における感染症対策ガイドライン 2012年11月改定版
2012年4月に学校における出席停止日が変更されている。これを契機に保育園における感染症対策の在り方を厚労省がまとめたもの。

登園できない日数の数え方だけでなく以下のような項目に興味がある方はぜひ一読を。
・保育園で注意すべき感染症とその症状・感染経路
・保育園での感染予防策
・手洗い・マスクエチケット
・保育施設から地域に拡げる感染症サーベイランス
・医師による「登園許可証」
・看護師や医師の関与

 ゼロ歳児をはじめとする乳児では感染時に重篤化したり、菌の排出期間が長期化する傾向を持つ感染症もある一方で、保護者の就労の継続を守るという保育園の役割もある。スッキリと断定してはくれないところがたくさんあるガイドラインだ。検討会の議事録を読むと専門家から見ても多くの課題を孕んでいることが良くわかる。ガイドラインもけっこう読み込むのは大変だが、もし時間が許すなら下記の議事録の一読も勧めたい。
 私には、議事録を読んでようやくそれなりの理解ができたような気がしたので。

(参考)
見直し検討委員会議事録(第1回)
見直し検討委員会議事録(第2回)

 今シーズン、保育園や職場で医師の証明書の提出が義務づけられてしまったかのような事例報告もとびかっていた。そうした「誤解」を招きかねない危うさをはらみながらも、どうやって折り合いを付けるか…。育児の社会化には、乳幼児の病気に関する理解も広く認知されることもまず大事だよなと思ったりもする。以前なら、男はそんな知識は必要なかったのかも知れないけどね。