雑記帳

私、渋谷次郎が調べたことや考えたことを書き留めておくためのブログです。

10月時点の待機児童数

保育園の話になると必ず出てくる「待機児童数」ですが、公表されている数字はたいてい4月1日時点の数字ばかりです。きっと厚労省がそういう集め方をしているのでしょう。
しかし、よく考えてみると年度初めは一年でいちばん待機児童数の少ない時期。それなのに、なぜそうなってしまうのかと不思議におもっていたのです。ところが、よく検索してみたら、昨年度は10月1日時点の数値も発表されていました。他の年も公表してたかなぁ。

保育所入所待機児童数(平成21年10月)について(H22.3.25/厚労省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000584s.html

上記のページにある資料を見ると、全国的に4月より2倍程度だということや、0歳児の割合が、4月の13%から10月には30%に跳ね上がるということがわかります。

あるさいたま市の場合、年齢別はわかりませんが、
H21年4月→10月 154人 → 361人
H20年4月→10月 177人 → 446人
H19年4月→10月 219人 → 357人
ということになっています。

保育園が不足するエリアでは、4月の入園で定員に達してしまうため、年度途中の入園はとても難しくなってしまいます。本来なら保育園への入園は、産休・育休明けの職場復帰や再就職など、4月に限らないタイミングで必要となるもののはずです。とくにゼロちゃんや1歳児などはこうした場合が多く、やむを得ず保育園に合わせて仕事を調整するか、あるいはとりあえず認可外の保育園を利用して見切り発車することになってしまいます。
ただいままとめている、さいたま市の公立・認可保育園利用者のアンケートの集計結果でもこのような傾向がはっきりと現われています。入園以前に認可外保育園を利用したと答えた人が年々増え、ついに今年初めて過半になってしまいました。

▼認可外施設の利用経験
このアンケート結果は近々発表しようと思っています。