雑記帳

私、渋谷次郎が調べたことや考えたことを書き留めておくためのブログです。

さいたま市の新しい4カ年計画の案に意見した。届くかな?


6月の市長選で清水市長が再選したさいたま市は、新たな4カ年計画「しあわせ倍増計画2013」を策定し本日までパブリックコメントに付しています。そこで私も意見してみようというわけで、先ほど市のサイトの送信フォームから意見書を送りました。

じつは前回このフォームから送ったら、なぜかまったく無視されてしまい「ご意見はありませんでした」と報告されていることにずいぶん後から気付いたということがあった。

このフォーム、性能がいいのか悪いのか、どうも改行で作った空白行をまったく無視する仕様のようだけど、整理する職員の方は読みにくくはないのかしらん。

以下は送った意見書です。

私が今さいたま市になにより期待するのは、子育て世代が社会的な活動を担い続けながら次世代の市民を育むことを支援するための環境整備です。

従来より認可保育園の増設により保育の質を維持・向上させながら待機児童の解消を目指すという市の方針を強く支持申し上げます。しかしながら今般の保育園不足を解消するには、私どもの試算によれば少なくもと現有の保育園の倍増が必要と思われ、大胆な計画を立案し、より多くの財政措置を講じ、市民の協力を呼び掛け、着実な実行を行うべきであると考えます。
上記の観点から、公表されております次期中期計画「しあわせ倍増プラン2013」の「1、子どもと親のしあわせ倍増」中、以下の2項目についてに意見申し上げます。


1、「2-1、認可保育所の増設」について

(1)「(1)数値目標等(特組指標・方針)」の上部枠線内の文言
 文言の冒頭に「保育の質を維持・向上させながら」を追加し、「保育の質を維持・向上させながら待機児童ゼロを目指すため、…」へ変更してください。

(2)「(3)達成時の効果(アウトカム)」
 「認可保育園の増設とともに幼稚園における預かり保育、ナーサリールーム・家庭保育室等を組み合わせ、総合的に当座の待機児童を解消しながら、子育て世帯が子育てしながら働き続けられ環境を提供できます。」に変更してください。 (案文中の「安心して」と「保育」を削除し、「当座の」を追加する)


【理由】第一の項目に位置づけるほど認可園の増設にこだわる理由は保育の質の観点です。また、本来的には、認可外園等でも認可保育園と同等以上の環境が提供できるよう促されることが望ましいと考えられることから。


2、「2-4 保育コンシェルジュの全区配置による保育相談窓口の強化」について

(1)「(3)達成時の効果(アウトカム)」
 案文中の「また保育所に入所できなかった世帯へのアフターフォローをすることで、待機児童を減らすことに繋がります」を、「また、アフターフォローすることで保育所等の問題点や真の保育ニーズを捕捉することに繋がります」に変更してください。


【理由】  当該の施策が子育て世帯に向け有効な支援策となることを期待しています。しかしながら、保育コンシェルジュの目的やその効果として「待機児童の解消」を期待することについて強い懸念を覚えます。「入園を諦めさせること」や「保育園の利用希望がなかったことにすること」によって子育て世帯の支援とは真逆の効果を発揮してしまう恐れがあるからです。
 当施策の目的としてはむしろ、「潜在的な保育ニーズを積極的にカウントすること」や「問題施設のチェック」を据え、次なる中期計画のための判断材料を蓄えることとすべきであり、これを表明するよう文言に修正されるべきです。
以上