子どもたちに何と話そう？ 地震と停電と原発と

3月11日の大震災以降の大人たちのふるまいを、子どもたちに何と話そう。
我が家の小学4年生の愚息がいる。
彼は11日の夜、友達の家で母を待ち、車に乗って荒川の川岸まではるばる父を迎えに来た。金曜深夜の家族ドライブ。
週末にはサッカーチームの練習はキャンセルされ、月曜のお昼に出された給食は、パンと牛乳と果物だけ。翌日から短縮半日授業になってしまった。
大好きなテレビアニメが全く放送されなくなり、そのおかげでやり過ぎたゲーム機を取り上げられるに至る。
ここ数日の変化を、彼も肌身で感じているにちがいない。

「エキジョウカ・ゲンショウ（＝液状化現象）ってなに？」
植木鉢をバケツの水の中で揺すってみせる。
ここら辺までの説明はさして難しくない。

「原子力発電所って危ないの？」
水曜の朝、そう尋ねられたら応えに詰まってしまった。
朝御飯を食べながら話せるような短い言葉が見つからない。

やはり、ここらで大人は子どもたちに説明する言葉を考えておかなきゃいけないんじゃないか。そんなことを考えるようになった。