雑記帳

私、渋谷次郎が調べたことや考えたことを書き留めておくためのブログです。

さいたま市隣接各市の「完全給食化」状況はこんなだった(調査結果速報)

完全給食の実施について、県内近隣17市の保育園担当に本日、電話でヒアリングをした結果は以下のとおり。 さて、さいたま市では来年度からということだが、何をどう求めればいいんでしょうねぇ。

1、主食提供の有無

提供している 16市
提供していない 1市
県南、東部、西部の各市の状況。未実施は蓮田市。(さいたま市も未実施)

2、保護者負担額

1)月額1000円 3市
2)月額 800円以上〜1000円未満 1市
3)月額 600円以上〜800円未満 3市*1
4)月額 400円以上〜600円未満 3市
5)無料(保育料に含める) 3市
6)その他 (各保護者会の判断等)4市*2
 *1 日額35円の朝霞市を含める
 *2 大半が3または4と推察できる。
 *3 ふじみ野市富士見市新座市の各市は、保護者会で徴収する方式で各園で異なるらしい。じっさいどのくらい徴収しているのか不明(知っていたら教えてくださいね)

3、主な違いについて

1)利用日の少ない場合の減額制度
登園日数が少ない場合、半額あるいは日割り計算による減額を行っている場合がある。9日を基準に減額している例が複数あった。(全対照にたずねていない。以下?〜?同様)

2)月額制と日額制
日額ベースで計算しているケースがある。三郷市の場合は一時利用の児童を対象にしている日額35円の料金を、保育日数の少ない場合に援用する。援用するかしないかの判断は当該月に半数以下の登園の場合に、各園長が行う。
日額制を採る朝霞市では、事務負担を軽減する観点から、保育料に含めることを合わせ改正する議論がある。

3)強化米の提供
おし麦、胚芽米、玄米を利用するケースがある。栄養面から考えられているようだが、逆に国産食材のみを利用するという観点から白米を利用していると答えたケースもあった。

4)パン・麺の提供
パン食を週1〜2回、麺類も定期的に提供しているケースが多い。他方で「ゴハンにこだわっている」という回答もあった。「多様な食材に触れる」という考え方もあるようだが、費用面ではゴハンより割高だが、調理や配ぜんの手間が軽減される面もある。とくに麺は、保育時間が短く児童や職員の少ない土曜日や補食(おやつ)として提供が進んでいるようだ。

5)アレルギー対応
パンや麺にあっては、通常、乳製品や卵が含まれているが、ロールパンのところを卵を避け食パンに、あるいは業者に依頼して除去パンや米粉パン、米粉麺を提供するケースが少なくない。ただし、小麦等に強度のアレルギーがある場合には、ゴハンへの切り替え、あるいは家庭より対応食材の持参で対処を求めるケースもある。料金的に割高にしている市はなく、川口市のようにゴハンに切り替えるために減額で対応しているケースがある。

ヒアリングした市:川口市蕨市戸田市上尾市三郷市草加市越谷市春日部市川越市狭山市ふじみ野市富士見市志木市朝霞市和光市新座市蓮田市。(所沢市は担当者不在だった)