雑記帳

私、渋谷次郎が調べたことや考えたことを書き留めておくためのブログです。

「幼稚園類似施設」というタイトルに公的お墨付きの香り?

「幼稚園類似施設」という幼児向け教育施設をさす言葉があります。

このタイトルは「行政の認可を受けていない幼児教育施設」というイメージのほかに「幼稚園としては認可を受けていないけれど行政のお墨付きあり」というニュアンスはないだろうかと思いました。
どうでしょう。

たとえば、東京都と都下の自治地体が行っている幼稚園の運営者や保護者世帯に向けて行っている助成金があるんですが、これを幼稚園の認可を受けていない施設にも広げていて、都は「幼稚園類似の幼児施設」という言葉を使って認定し、市区町村を通じて助成金の申請を受けています。

この「幼稚園類似の幼児施設」はあまり看板に馴染む言葉ではないので、その代わりに「幼稚園類似施設」ってタイトルが使われているのではないでしょうか。

つまり都内などでは、「助成金を受けていますよ」「月謝に補助がありますよ」「自治体も紹介していますよ」という意味合いで、施設が看板に「幼稚園類似施設」って書いているじゃないかと思うんです。

ただし、私の住んでいるさいたま市の場合、こうした施設について都内のような助成だとか紹介だとかをしていません。それなのに「幼稚園類似施設」を掲げる施設が現れ、このようなことを考えてみたわけです。

もし、上記のような見解が正しいとすれば、さいたま市内でどこか公的な了解を取り付けているかのように思わせるこのタイトルをどうして使うのかなという疑問は湧きますね。

もっとも、言葉は生き物です。
ただひたすら「独自理念を重視する幼児教育施設」として都内で使われる言葉だから、県内の保護者にもこのタイトルが認知されるだろうと思って、あるいは認知させたいと考えているのかなとも思います。

もっと深読みすれば、行政に都内のような助成制度を作れと訴えているのかもしれませんね。

皆さんはこのタイトルにどのようなイメージを持ちますか?

(この記事は「さいたま市保育園保護者連絡会」の掲示板向けに書いた文章に一部手を加えたものです)